![年金受給額の相談](https://i0.wp.com/shikaku-fp.com/wp-content/uploads/2020/04/01CLP30073.png?fit=632%2C800&ssl=1)
給与から天引きされる厚生年金
最近、顧問先のお客様から「毎月厚生年金が給与から引かれているが、どれくらい年金が増えるのか」と相談がありました。
私は1級ファイナンシャルプランナーの資格を取得しています。その資格の範囲内で仕事をしています。回答として、分かりやすい説明が大事ですので、簡単に計算方法を伝えしています。
「厚生年金額は毎月の給与に約0.55%を乗じた金額が、65歳以上から受給する厚生年金額に追加として増加します。年額です。」と伝えています。顧問先のお客様が、掛金と、年金増加率比べていつも不満な反応をします。
例 月額40万円
例えば給与が月額40万円の方は、厚生年金保険料は、73,200円(厚生保険料率18.3%(会社と折半、給与から天引きされる厚生年金は9.15%))。
1年当たりの厚生年金増加額、2,200円。
1年当たりの国民年金増加額1,600円。
1年当たり年金増加額合計3,800円となります。
保険料の元をとるには65歳の受給開始から19年生きていないと元がとれないようになります。
年金の受給額のみを考えればかなり損した感じになります。
しかし、他の受給権もあります。例えば、障害者になった場合の、障害給付、亡くなった場合の遺族給付他にも給付制度があるので、厚生年金保険の支払は大事ですと伝えています。
参考 平成15年3月以前と比べると
参考まで、平成15年3月以前は、平均標準報酬月額で計算します。給与の額に0.7125%を乗じて計算します。
平成15年4月以後は、平均標準報酬額で計算します。給与の額+賞与の総額に0.5481%乗じて計算します。
給与が年480万円、賞与が年100万円、年収580万円の場合で計算してみます。
平成15年3月以前
480万円×0.7125%=34,200円増加
保険料を仮平成15年3月以前の厚生年金保険料で計算17.35%(日本年金機構HP参照)
480万円×17.35%=832,800円
平成15年4月以降
(480万円+100万円)×0.5481%=31,790円増加
保険料を直近の保険料18.3%で計算
(480万円+100万円)×18.3%=1,061,400円
比較
年金額平成15年3月以前と比べ約2,400円減少
厚生保険料 約22万8千円増加となった。
どんどん受給年金対する負担割合が増加しているのが解ります。